虫と共に去りぬ

虫や金魚を中心に、生きものたちと歩む日々

2026/05/10-11 特別展「吉野大峯」/東大寺

2026/05/10-13まで三連休なので、10(日)11(月)で奈良に一泊旅行へ。永平寺と迷ったけど近場で熊がでたニュースと私の体力的に奈良になった。

 

5月10日(日)は、11時頃に出発して奈良国立博物館の特別展「 神仏の山 吉野・大峯 -蔵王権現に捧げた祈りと美-」へ。日曜午後なので流石に並ばずに入場できたけど、会場内は人だかり。前期日程の最後だからかな。父から貰った招待券で仏像館も入れるとのこと、ありがたい。

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16:40に特別展を見終わり、図録購入。分厚くてとにかく重い…。送料800円でオンラインショップで買うよりいいよね。

その後は、地下から仏像館へ。17:00閉館なので急いだ。金峰山寺の仁王門(国宝)が2028年まで工事のため、木造 金剛力士立像(重文)2躯が仏像館に来ているらしい。5mを超える大きさ。吉野大峯と関連するだけに今回は見たかった。滑り込みで見て17:00に退館。

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今日の宿泊先「ホテル尾花」までは歩いて10分弱。猿沢池の東側を南に200m下ると左手に見えてくる。

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フロント横のスペースには奈良関係の書籍が多い。奈良博の図録もずらり。

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お土産屋さんにも奈良ものが多くて楽しい。部屋でだらっとしたら夕食のお店探しの散歩。

ハトの喧嘩を横目に猿沢池を通ってぶらぶら。

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途中で麻布岡井(まふ おかい)で正倉院紋様の布巾を購入。獅子狩紋があって興奮。

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そして夕食のお店、今回は、cafe Oasis(カフェ オアシス)へ。とにかくピザを丸ごと一枚食べたかった。美味しかった!ティラミス売り切れてて残念!また行く。

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21:00頃に宿戻ってロビーの蔵書を漁る。

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源信の地獄極楽の扉の図録もあった。信貴山縁起絵巻の特別展がやってたことは知らなかったな…。特別展「糸のみほとけ」で、天寿国繡帳について制作背景を読めて良かったな。去年の奈良博の「超!国宝展」を思い出す。あれは3回も行って本当に楽しかったな、、

そのまま部屋戻って就寝。申し出れば提携の銭湯に行けたのに疲れ果てて叶わず。また次回。

 

2026/05/11(月)

朝は6:00に起きて部屋シャワー。今回予約した部屋は狭いけど一人旅には十分。

朝食は7:00から。お腹減りすぎて6:50に向かう。朝食は奈良の郷土食もあってサラダもたっぷりで美味しかった。

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味噌汁に茹でほうれん草と茄子とお揚げのトッピングできるのすごく嬉しい。飛鳥鍋大好きなので食べられて朝から本当に嬉しかった。

 

7:45にチェックアウト。リュックを預けて、御朱印帳とか小銭入れ、一眼レフとか最低限の荷物で出発。

東大寺までは歩いて10-15分。ゴールデンウィーク明けの月曜日の朝、通勤の人はいるけど流石に人が少ない。

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しかし途中で修学旅行生の群れ。学生はこんな早くから動いてだんだっけ…大変だな。生徒も先生も。

2025秋に天平行列の東大寺参詣を見た南大門の先を進む。

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受付で、大仏殿拝観と東大寺ミュージアムとのセット券を買う。たぶん小学生以来?に大仏殿に向かったけど、早朝はすごい。とにかく空いてる。海外からの旅行者が2-3組だけ!このとき8:20くらい。

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じっくりたっぷり拝観。

個人的には蓮華座に刻まれてる丸めのお顔の大仏を見てみたかったな。

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そして華瓶には八本脚の蝶がいた…なぜ?かわいいけども。

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御朱印いただく。

 

続いて、三月堂(法華堂)へ。大仏殿を出たらすぐ左手の奥、神社の鳥居をくぐって進む。案内板を左に登っていくと、左手に二月堂、右手に三月堂(法華堂)が見える。

まず入った三月堂。やはりまだ誰もいない。御朱印帳預けてから拝観。15分近くいたけどずっとひとりで不空羂索観音と四天王との空間にいられた。しばらく座って瞑想。ありがたい時間。御朱印受け取って堂を出る。

 

三月堂を出て二月堂へ。想像していたよりずっと小さい!!!テレビで見てる感じでは清水寺くらいの大きさをイメージしてた!笑

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脇の階段を登ろうとしたら最初の三段で綺麗な紋様発見。他は摩耗してるみたい。

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この日はとにかく素晴らしい天気で雲ひとつなし。風が気持ち良い。

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修二会で松明が置かれる部分なのか、欄干がすり減ってた。

あと釣り鐘楼?の形が柔らかく印象的。絵馬にもデザインされていた。

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こちらも御朱印受け取ってから、休憩所に立ち寄る。なぜか置かれていた朝顔の種。折角なので頂いてきた。咲いてくれるかな。

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降りる前に、家族から「わらび餅食べな!」とおすすめされた東大寺味噌を売っている龍美堂を覗く。このとき10:20頃でまだ開店準備中のようで、カフェ販売は11:00過ぎになりそうとのこと。先に東大寺ミュージアムに行くことに。二月堂とミュージアムは両極端の場所なのでしばらく歩く。

 

危うくチケットブースに並ぶ所だったが、ミュージアムの入館券付きのチケットを買っていたのを思い出して入館。

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どれもこれも国宝ばかりでビビる。2025年の奈良博の国宝展で見た「東大寺八角燈籠火袋羽目板」に再び会う。お久しぶりです。

 

大仏殿下から発掘された陰剣と陽剣は初めて知った。国家珍宝帳に除物になっている7つの宝物であとから存在が分かったのはこの剣が唯一らしい。それが2010年判明なのも驚き、、この前じゃん。復元された剣がまた美しい。

そして塑像の日光月光菩薩の存在感。古いものほどどうして現実味のある迫力を持ってるんだろう。「金光明四天王護国之寺」 (こんこうみょうしてんのうごこくのてら=国分寺の正式名)の扁額も見られた。そんなこんなでミュージアムを進んだらもう出口。あれ…一番見たかった塑像の四天王像はどこへ??

入り口で聞いたら、戒壇堂の耐震工事で2.3年前まではミュージアムズに移されていたが、工事完了で再び戒壇堂に戻っているとのこと。

ひとまず小腹が空いたし時間なので、もう一度山登りして龍美堂へ。

 

龍美堂は空いていてすぐ注文できたが、申し訳ないけれどスタッフの方の対応があまり嬉しいものではなく、味の美味しさだけ覚えておこうと思う。本当に美味しかった!ご馳走さまでした!

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そして最後に戒壇堂へ。

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こちらも入り口で御朱印をお願いしてから拝観。堂内は少し暗い。歩けるスペースが狭くて、フラつきがちな私はよろけて欄干を壊してしまわないかとひやひや。

塑像の四天王像は生きてた、、凄かった、、広目天と多聞天は、恐らくミュージアムでは正面から見えていたものがどうしてもそれぞれ増長天、持国天の後方にいるので視線を捉えにくいのが難しいところだったが、プロポーションに違和感がないからか、近づいたら体温すら感じそうな存在感、重さ、威圧感がある。スタッフの方が「お好きなだけ(堂内を)回っていいですよ」と言ってくださったのでたっぷり2周。持っていた単眼鏡で四天王の体に僅かに残っている彩色もじっと見た。鮮やかなグリーンと朱と白。12/16のみ公開の三月堂の執金剛神立像(しゅこんごうじん)はより鮮やか に色が残っているとのことでそちらも楽しみに。

御朱印を受け取り、最後の最後にミュージアムへもう一度。迷っていた正倉院の「平螺鈿背円鏡(へいらでんはいえんきょう)」の風呂敷を購入。自宅の植物に敷き布を探していたのだ、、

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ホクホクでホテル尾花にもどる。リュック受け取って帰路へ!自宅には16:00に戻れた。

この日だけで歩数16500の旅でした。

立ち止まって

人のためにとあくせくして
日記をつける時間が無くなった日

一人でいるよりもあの人といたいと
昨日の悩みを置き去りにした日

誰かの助けてを無視できないあなた
お人好し 優しいね 暇なの?
いやいや そうでもないよ 暇ではないけどね

くたくた色をしたソファに鞄を放り投げて
どっぷり沈んだ体
ご飯を食べるのもお風呂も 億劫

自分の休んでを無視できるあなた
疲れたね 喜んでもらえたね …満足してる?
うん そうだね 

あなたがあなたのためにとあくせくして
人の役に立てない日

あの人といるより一人でいたいと
世界にほんの少し窓を閉めた日にだけ
開く扉



Apple payのnanacoからAppleギフトカードをセブンイレブンで買う方法

95800円のiPhoneを買った時の備忘録。

Apple Payのnanacoに、nanacoアプリ経由でセブンカードから入金する(1日のチャージ上限30000円)
■4日かけてiPhone walletの4枚のnanacoに10万溜める
(3万×3枚、1万×1枚)
■コンビニでアップルギフトカードのバリアブルタイプを持ってレジへ
■レジでギフトカードの額面を95800円にしてもらうこと、Apple Payのnanacoで複数枚使って支払うことを伝える
nanaco支払いをレジ画面で選択>walletで1枚目のnanacoを表示させてタッチ決済>ビービー音が鳴るのでそのままレジ画面の「残高を使い切る」をタッチして、1枚目nanacoをもう一度タッチ>ヒュイヒュイ♪となったら1枚目nanacoに入っていた3万の支払いが完了>続けて2枚目のnanacoで同様に支払い…  これを繰り返して95800円全額払う。

★ポイント
・事前に定員さんに複数枚のnanacoで支払うと伝えておこう!
・時間かかるのでレジに他のお客さんがいない時にやろう!

終わり

2024高田好胤と薬師寺

 

ホテルを11:00にでて、バスで唐招提寺東口下車。

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途中で昨日唐招提寺からの帰り道で見かけた酒屋に寄り、みむろ杉の一升瓶を実家(父)のお土産に送る。夏だけどクール便じゃなくても、別にOK。

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その後、高田好胤のお墓へ。なぜ墓参りしたかというと、母が修学旅行で彼の説法を聞いた世代で、その話を母がよく嬉しそうに話すものだから、これは一度御礼を言わないとと何となく思っていた。住宅地を途中迷いながらもたどり着いた薬師寺龍蔵院。とにかく広い!やはり高田好胤に会われる方が多いのか、境内の休憩所には「好胤の墓はここです」と分かりやすく墓の位置を示す看板が。日差しに焼かれながら墓前へ。直接お会いした事は無いけれど、学生時代の母が大変お世話になりました。

しかしとにかくあつい。まだ秋は遠い、、休憩所に吊るされた風鈴の音だけが涼しい!

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途中で唐招提寺の大日堂のあった跡地(現在はこんもりとした、少し開けた場所に案内板が残るのみ、)と、

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天満宮(ようてんまんぐう)に立ち寄り。一瞬で蚊にたかられ刺されまくる。ここの蚊、地味に痛い。天満宮の裏側から入ってしまった様で、正面鳥居から出ようとするとなんと目の前が電車の線路!誰もいない薄暗い境内に突然カンカンカンと警笛が響いて遮断機が降りるのはちょっと面白かった。

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そのまま薬師寺へ。来たのは何年振り?というか学生時代の記憶が混ざってて来たことあったか定かではないかも…

ぐるぐる時間をかけて境内をまわる。金堂で、国宝の薬師三尊像をみる。薬師如来と日光月光菩薩、黒々とした体からはなんだか宇宙の様な広がりを感じさせる。過去の大火で金が溶け、輝く様になったとのこと。さぞ熱かったでしょうね。

2008年に東京・国立博物館で開催された「国宝 薬師寺展」が、平城遷都1300年記念で開催された時、父がちょうど読売新聞の文化事業部にいた。特別展への入場を待つ人の長蛇の列が、読売のヘリで空撮されるほどの盛況ぶりだったと、今も父がうれしそうに話す。

母は高田好胤、父は薬師三尊像に、それぞれお世話になりましたとお礼を伝えた。奈良に来て、なぜか色々と見えてくる家族と様々な形の縁をたどる、なかなか忙しい日だ。

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その後、東塔と西塔をぐるりと回る。東塔を撮影したとき雲の形がすーっと絵筆で流したようで、いかにも仏画に出てくるそれ(彩雲?)っぽくて面白い。単眼鏡とスマホで東塔の上のやつも撮影できた。

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時々賑やかな声とガイドさんの張りのある声がしてみれば修学旅行生の一団が、がやがやと金堂の中に吸い込まれていく。母もうん十年前にあんな感じでここにいたのかな。まだ復興されてなかったでしょうけど、西塔脇の松が青々していたのは覚えていると言うので撮影。今も青々してたよ。

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最後に御朱印もいただいて、パン屋に寄って、マンゴーアイス食べてかえる。

普通に真夏の二日間でした。

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2024中秋の名月は唐招提寺へ

2024/09/17は、たっぷり寝て14時頃に自宅を出た。

奈良県唐招提寺で、中秋の名月の日だけに行われる「観月讃仏会(かんげつさんぶつえ)」法要と、名月の下でライトアップされた仏像を拝むため。

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大阪メトロで天王寺へ、そこからJR大阪環状線鶴崎・京橋方面行き)に乗り換え鶴崎駅で降りる。ここで近鉄奈良線近鉄奈良行き)に乗って大和西大寺へ。さらに降りたホームで待っていた近鉄橿原線に乗り換えて一駅の〈西ノ京駅〉で下車。

 

西ノ京駅から降りてすぐ、薬師寺が見えるがここは一旦スルーしてひたすら北へ。10分ほど歩くと案内板が見える。観月讃仏会の文字あり。いいね!

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唐招提寺門前に到着。秋の気配はうっすらたなびく雲くらいで、とにかく暑い。ちなみに電車に乗る前は入道雲が見えてた。風もないが、いかにも「晩夏」で、くっきりはっきりした日差しの強さが、私は春や秋よりも大好きだ。

拝観料1000円で15:40位から境内に入る。

まず門を潜って顔を上げた先に、金堂がまっすぐ目に飛び込んできて、その堂々とした姿に思わず立ち止まる。多分誰が見ても一度は立ち止まるんじゃないかな…

青空とのコントラストが、本当に美しかった。これは、日が暮れた後も変わらず、というか、いっそう際立って美しかった。

そのまままっすぐ進み、金堂でご本尊の盧舎那仏と左手の十一面千手観世音菩薩、右手の薬師如来を参拝。十一面千手観世音菩薩の圧倒的な手の物量に圧倒された。気圧されると言うのが近いかも。こちらが思わずのけぞっちゃう感じ。それぐらい迫力を感じる観音様を見たのは初めてだった。

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※この写真は讃仏会が終わってからの撮影

 

その後は、ひたすら境内を巡る。講堂では弥勒如来坐像が令和8年まで続く修理の旅に出られる直前のようで、台座から降りた状態で拝見。光背も外されていたけど、そのお陰かより近くに感じられた。加えて講堂は平城宮の東朝集殿を移築された建物で【平城宮一の宮殿建築の遺構】(パンフレットより)だと聞いてじーんとしたり。(金堂も同じく奈良時代建立とのことで柱にちょっと触れてきた)

途中で金堂の仏像の顔の正面にあたる部分の戸板を外し始めていた。

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日暮れを楽しみに思えるのもちょっと楽しい。

 

その後は境内の北東端の鑑真和上御廟へ。お寺は基本的に静かなイメージだけど、門をくぐると苔むす中に一本道が伸びている。先ほどまでとはまた質の違う静けさの中をまっすぐ進む。

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御廟到着。妙にかしこまってご挨拶して、さぁ帰ろうとしたらヌカカに腕を刺されて反射的に殺生してしまう。その後、腫れ上がる。(讃仏会の法要中にはおでこも刺されて腫れる)

あと戒壇もたずねた。

 

そんなこんなで御朱印帳を預けたり、受け取ったり、売店でお線香(沈香/じんこう)を買ったりして、大体1時間半ほどでたっぷり拝観したので、17:00に一旦お寺の外へ。観月讃仏会の前は参拝者全員、寺から出される。

門の下にはこのまま会が始まる18:00まで待つ方々が既に20名ほど待機しておられ、私もならって待つことに。

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門戸も閉じられる。辛うじて通っていた風がなくなり、とにかく暑い…

私が見たわけではないけれど、拝観券販売所前を先頭に、最終的には交差点?橋?あたりまで人が並んでいるとの情報が途中聞こえたり。

結局、17:40には再び戸が開き、金堂の前までズラズラと砂利を踏んで進む。今日二回目。ちなみに観月讃仏会は拝観料なしで拝観できるのでありがたい。金堂前の階段下に鎖が掛けられていてそこまでは行ってOKの様子。金堂の扉はしまっているけど、本尊前の中央、前から2番目に立てた。なんかコンサートみたい。(あとから思えばそこまで急いで最前列に行く必要はないかもしれない。法要後に穏やかにゆっくり仏像を近くで拝見できるので)

そして法要が始まると、一斉に三尊を隠していた戸が音を立てて開く。みんな、おぉ!と声が漏れる。私も声に出た。薄暗くなり始めた中でも光に照らされた三尊は美しいのはもちろんだけれど、神々しいというよりも、私にはとても「生き生き」して見えた。今、この時この場にいる人が、いつもよりちょっとだけ仏の近くで、それぞれの悩みを打ち明けられる/聞いていただけるような、昼間よりもずっと心の距離が近く感じられた空間。ここだけ切り離されたような感覚。これまで千年以上ここに祈り続けた幾多の人も、似たように思ったことはあったのかも。(ライトアップは無くても)本当にお寺って、アトラクションだなぁ。

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法要自体は18:40頃に終わり、その後足止めの鎖も取り払われて、階段上まで来て三尊拝観できた。そして中秋の月は、18:30頃から金堂を正面に見て、右手斜め後ろ/ちょうど南東方向に浮かび始める。まだ低くて木々が被さっているが、くっきり。

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三尊を拝んでからは、境内北東の御影堂(みえいどう)に移動。ここには国宝・鑑真和上坐像が納められているけど、この観月讃仏会の日だけは、御影堂の前庭に入らせて頂ける。(別途拝観料500円/写真撮影一切不可)

つまり、庭側から御影堂内部にある、①鑑真和上坐像 ②〈宸殿(しんでん)の間〉東山魁夷 障壁画『濤声(とうせい)』③〈上段の間〉東山魁夷 障壁画『山雲』を見ることができる。ただその他の障壁画は拝観不可。(毎年6/5,6,7の開山忌舎利会では堂内から、和上坐像も他の障壁画ももっと近くで見られる)

私は②の和上が渡ってきた海のスケールと色合いに特に感じ入った。もう磯の香りがしそうだもん。ここにいたら波飛沫の塩っけで肌がベタつきそうだと思うほどの、リアルさ以上に迫るものを感じた。そしてその中央に何かがあると思って単眼鏡で見たら、それこそが「鑑真和上坐像」だった…失礼しました。しかし庭からだとお堂の縁側まで近づけても坐像との距離が5mはあるので肉眼では暗くてお顔はとても見えない。この時は単眼鏡があって幸運だった。

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さて、法要と同じ18:00〜御影堂で行われていた裏千家の献茶会は拝見できなかったけど、そのほかは本当に色々頂けた観月讃仏会だった。御影堂から戻るころには、その後雲に隠れていた月も顔を出していて、みんなが(私も)夜空をゆっくり仰いでいるのは不思議と良い気分。

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最後にもう一度三尊にご挨拶。金堂から離れて門に向かう時も何度も振り返ってしまった。後ろ髪引かれまくり。

本当に時間が止まっていたような、夏の終わりの一日でした。

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ちなみにこの日は奈良宿泊。

ホテルに向かう道中、少し先に平城宮跡が見えてノータイムで足がそちらの方向に…。暗がりにライトアップされた朱雀門の朱色が美しい。

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もっと平城宮跡に近づく前、見かけた小学校の名前!かっこいー!
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泊まったホテルに奈良国立博物館の過去の特別展図録が数冊置いてあって、読みふけってしまった。

明日は朝から薬師寺予定。

THE GHOST MUSEUM(幽霊博物館2024)@大念仏寺

2024/09/01(日)、大阪市平野区平野の大念仏寺へ向かう。
8/30,31,9/1の3日間開かれるTHE GHOST MUSEUM(幽霊博物館2024)で九想詩絵巻が展示されるからだ。

 

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自転車どころかジョギング並みにのろい台風10号の影響で幽霊博も中止になるのではと心配したが、大阪市内は幸い警報級の雨風にはならず、無事最終日も開催されることに。
JR阪和線天王寺へ、そこから大和路線で王寺行きに乗り換え二駅「平野駅」下車。
南口から歩いて10分ほどで大念仏寺。

本堂は改装工事中で全く見られず!残念!2025年10月頃に完成だとか。
「おねり」も2026年5月までお預けとのこと。

ここで講談二つを見て、幽霊やちょっとおどろおどろしい絵を鑑賞。
九想詩絵巻とも対面したけど、10m近くある絵巻のうち、血塗相部分のみの公開で間近に見れた嬉しさ半面、他の部分ももう少しだけ見たかったなという気持ちも。
狩野派の漢画と大和絵の融合を意識しながら拝見。色鮮やかでした。
詩が書かれた部分の背景に金泥で植物が描かれていて、それがどうも他の九想詩部分を印刷したパネル展示をみるかぎり、それぞれに違う絵柄で描かれているみたい。美しかった。

雨乞いの絵はちょっと異様なかんじ。
人と竜神?が合体したような。
融通年仏のご本尊が仏像ではなくて絵としていらっしゃるのも初めて知った。
十一尊天得如来(じゅういっそんてんとくにょらい)。来迎の図。
朱塗りの箱も触らせてもらい、さらに赤いお札もいただく。
拝観を終えて外に出る。総じて怖かったというよりも、子供が死んだ悲しみや、殺された恨み、この世への未練とか、非常に人間らしい「思い」が、人を震え上がらせるほどの魅力として残っているんだなと、不思議と昔から続く人間性を思って温かい気持ちに。
そんなこんなでどうしようかと境内でぶらぶらしていると12時の鐘が聞こえる。
結構大きな音で、吸い寄せられるように音の方へ。
大きな鐘楼が見えて、スマホで撮影しながら近づく間もボーンと慣らされていて、お坊さんがどんな風に突いていらっしゃるのかと鐘楼の裏側にぐるっと回ると…


誰もいない


「え?」と思っている間に、また頭上で物凄い勢いで撞木が鐘を突かれる。
ボーーーン!!!
でもやっぱり誰もいない。
正直、菅原道真の怨霊や累(かさね)の姿よりも
この全自動鐘撞きが一番ホラーだった。



その後、全興寺(せんこうじ)で地獄めぐり…は混んでいてできなかったけど、お邪魔しました。
帰りに、坂上広野麿(さかのうえのひろのまろ)の邸跡の石碑あり。なかなかこの石碑が見つからず、小雨に降られながらも見つかって嬉しかった。
えぞ地攻略を行った坂上田村麿の息子。

そして、大念仏寺に戻り、境内にある龍王殿で護摩焚きを見学。
縛嚕拏天(バロダテン)八大龍王、毎月1は初辰(はったつ)のために、また16日はバロダテンの月命日?のために、それぞれ護摩焚きがあるとのこと。この日はたまたま初辰だったので、14時〜堂内で見せていただいた。

 

泳いでおいで

あなたのおかげで

どれだけ楽しい13年間だったか

 

あの子の在り方

体の動かし方も目線も

こちらを呼ぶ声も

水面で吐く息の柔らかさも

わたしの中にちゃんとある

思い出せる

 

でもいつか必ず

あの子のヒレの動き一つでさえ

満足に思い出せなくなる日がくる

あの子の上に積み上がった記憶で

もうどんなふうに私と目を合わせたのかも

どんな仕草が愛しかったのかも

溶けて崩れて

化石のように固まって

取り出せなくなる日がきっとくる

 

まゆげと過ごした時間が

まゆげのいない時間に追い越されていく

 

今からそれが

怖くて辛くて仕方ない