虫と共に去りぬ

虫や金魚を中心に、生きものたちと歩む日々

プリントパックで黒色が透過した話

プリントパックで商品の帯紙を印刷したのだが、ロゴマークしたに敷いた黒色の座布団の印刷がなんだかおかしい。

ロゴ自体は白文字だったので、座布団は黒100%でパッキリ印刷してもらいたいなと思っていたのだが、よく見ると黒部分が透けている。透けているというのはつまり、座布団のさらに下に敷いていた背景の柄までうっすらと透けてしまっているのである。oh...

 

Illustratorで製作した時のレイヤー順はこんな感じだった。

ロゴ

座布団(黒100%=K:100%、C:0%、M:0%、Y:0%)

柄の背景

 

一番上がロゴ、その下の黒は全く透けて欲しくなかったのだが、一体なぜ?

ちなみにデータ入稿時にデータ確認のためのPDFをプリントパックからDLできるので、その時点でも黒がベタ塗りになっていることを確認していただけに、結構びっくりした。

 

私のミスなんだろうなと思いつつ電話。結論から言うと

 

 

 

 

プリントパック最高。

 

 

 

 

いや、ほぼこちらが悪かったのだけど、とても丁寧に何が起きていたのか説明して頂けるた上に、今回に限り、やり直し再印刷のご提案までしてくださった。すごすぎるサービスに電話口でクラクラしながらありがたくお願いすることにしました。

改めて感謝申し上げます。(深々)

 

それで、何があったのかと言うと「墨ベタ」と「墨ノセ」という話に今回の問題があるということだった。

印刷関連では初歩的な内容なのかもだが自分は知らなかった。勉強になった。

超簡単に言うと、今回自分が入稿した黒100%(=K100%)=”墨ベタ”と呼ばれるようで、この”墨ベタ”状態で入稿したデータは、印刷会社印刷機では自動的に”墨ノセ(ブラックオーバープリント)”という処理が行われてしまうとのこと。そしてこれは写真の中のK100%部分ではなく、ベクトルデータ(オブジェクトや文字)に関して適応されるんだそうだ。

 

( ゚Д゚)アラマァ

 

で、その”墨ノセ(ブラックオーバープリント)”が行われると、冒頭で書いた失敗のように、K100%部分が透けた状態で印刷されるんだとさ。

 

回避方法は簡単で、

 

「C:0%、M:0%、Y:0%、K:100%」を

C:1%、M:0%、Y:0%、K:100%」にする

 

そんだけ。

K以外の色を1%でも入れれば、透けない真っ黒が印刷されるとのこと。

 

CやYが1%程度混ざったくらいでは、見た目上の黒はほぼ変わることはないそうで安心した。

そこまで神経質な印刷物でもなかったので。

気になる場合は背景の柄が青系ならCを、赤系ならMを…って具合に近似色の%を足してみてください。

 

終わる