虫と共に去りぬ

虫や金魚を中心に、生きものたちと歩む日々

しょっちゅうリアルな夢をみるのだけど、今日もまた学生時代の部活の仲間との夢をみた。

 

女子校の部活、みんな穏やかで静かで優しい人たちばかりだけど、私はなぜかちょっと苦手意識があった。そのグループで固まりすぎていて、自分に入る余地がないというか、どうしてもこの中では私は馴染めないという感覚が、私自身にもきっとグループのみんなにもあったんだと思う。

 

ここまでは現実の話。背景設定。

以下、夢。

 

部活のメンバーで飲み会があるというので、LINEで誘われていたが、返事をしなかった。もう何年も定期的にやっているようだけど、参加したのは最初の一回だけだったし。

 

何かの集まりで外出、たまたまその集まりに部活のみんなも参加していたようで(そんな偶然あるかい)、その帰り際に出くわした。何年ぶりだろうねー!的な会話して、このあと飲み会だというのでせっかくだから私も参加すると伝えて一旦帰宅した。

 

(顔見ちゃうと、まあ久しぶりに行こうかなという気持ちになったり。)

 

飲み会の居酒屋に到着、私が最初に来ていたようで、奥のボックス席に座る。

しばらくするとメンバー3人ほどが到着。私に気づかず店の入り口付近の席に座る。すでに話に花が咲いていて楽しそうだ。同じ店内なのに距離があるなぁと思って眺めていた。そのうちほとんどのメンバーが集まったようだけど、私は皆の元に行かなかった。彼女らも私のことを認知しないようにしている気がした。嫌な夢。

 

学校の教室で、私がメンバーのOさんに謝っている。

「LINEでは行かないと言って、あった時には確かに参加すると言ったのに、結局、参加しなくてごめん。遠くの席にはいたんだ。」

予約の関係もあるだろうに、迷惑をかけてごめん。振り回してごめん。嫌な気分にさせてごめん。

許すという意味ではなくて、(もういいよ)とだけ返すとOさんは腕を組んだまま教室を出て行ってしまった。

 

Mさんが薄暗い教室のカーテンを少し開けながら「いつまで続ける気なの」と言う。何のことかと聞けば「休職。いつまでも休んでるとみんなに給料盗んでると思われるよ」。

 

全身が沸騰する感じ。

恥ずかしさとか、怒りとか、悲しさとか、よく分かんないエネルギーが湧き上がる感じ。

 

「こんなに苦しいのにどうしてあなたにそんなこと言われなきゃならないの!?」

 

「あんなに苦しい思いしたのに!」

 

黙って聞いてるMさんを置いて、もういいよ、と今度は私が言い捨てて、その場所から立ち去った。

急ぎ足で外に出たら、今いた建物は自分の家だったらしい。見知った街から逃げようと思った。走り去った私の奇行をみて、彼女たちは(やってしまった)と相談を打って私を探しに来るらしいから。もう子供じゃないし、知らない街も怖くないだろう。色々悲しかったけど、吹っ切れて走り出した。駅でサラリーマンと主婦にすれ違ったけど、そのあたりで自分の服がランニングウェアになっていた。走りやすい、冬だけど冷たい風が気持ちよかった。

 

途中で高級住宅街?に迷い込んでちょっとドギマギしたけど、大きな家の外壁に羽化したてのナミアゲハとか、蛹を見つけて、少し喜んだ。

 

そのあとは行ったこともないようなショッピングモールに来た。どのお店も洒落た生活雑貨を扱ってて入りたくなるけど、いざ中に入って商品を見るとどれも大量生産の雰囲気ばかりで買う気が失せた。お金を持ってきていないので、そもそも今は買えないのだけど。

 

モールを歩いていくと、ロープウェー乗り場があった。これで隣町まで行こう。彼女たちから離れれば離れるだけ安心するし。

3人乗りの小さなゴンドラ。厚い、揺らぎのある透明なガラスで、小瓶の中に入ったようだった。ゆっくり動き出すと乗り場近くで親子がこちらに手を振っている。手を振り返すとゴンドラのスピードが上がり始め、ぎゅーんと親子が小さくなって行った。

 

ゴンドラを降りるとまたモール。毛色の違った高級志向な感じ。入り口で、スーツの男性がしっかりしたショッパーをくれた。これで買い物を楽しんで、ってことなんでしょうけど。今日は買えないけどね。ありがとう。

 

唯一入ったのは、淡い紫とか青、薄緑のインクが透けて見えるペンとか万年筆が陳列されていた文房具店。試し書きさせてもらったけど、良い色だったな。たっぷりインクが出て滑らかに書けるのに、濃くない。また来たら買おうと思った。

 

隣に入っている高そうな和食のお店の前では、相応のマダムが談笑中。

マダムの横を通って通路に出た気がするけど、私がどっちに行ったのかはわからない。

 

そこで起きた。

 

 

給料泥棒はちょっとキツかったな…笑

でも、私も言い返せるようになったね。

今回は泣いていなかった気がする。